どうして山は私を魅了するのか

 

ここ1年で山登りが好きになった。

中でも、1番思い出に残るのは、

北アルプス表銀座縦走、槍ヶ岳の旅である。

私が山を好きになった理由を考えてみた。

 

①簡単には入れない秘境の地である。

②自分ではどうにもならない現実に直面する。

③生死を間近で感じれる。

④到達した時の達成感。

⑤景色が綺麗。

⑥日常の有り難みを感じれる。

 

①簡単には入れない秘境の地である

 

東京から上高地へ行くだけで、

高速バスで6時間以上かかる。

また、上高地へ着いても

レスキュー隊などの人でない限り

上高地と槍ヶ岳の往復を1日は難しい。

1泊2日が最短であろう。

表銀座もまたしかり。

1日で行き帰りする事が難しい。

ふらっと行くにしても

最低2日日程を見なければならない

アクセスの悪さ?が、

簡単に寄り付けない土地として魅力的である。

 

②自分ではどうにもならない現実に直面する

 

登山道があるのは自然の中である。

しかも表銀座があるのは稜線上。

雷が鳴れば、

稜線上に居る人は、

いつ打たれても良いですよ!!

と、言っているような状態である。

雷だけではないが、

身の危険を感じる天候では、

いくら進みたくても、

断念するという決断をしなければならない。

 

自然を相手に、

自分ではどうにもならないという現実を

経験させてくれる良い機会である。

 

③生死を間近で感じれる

 

表銀座を歩いていると、

急斜面な場所や岩場、長い梯子、鎖場を

たくさん通過する。

一歩踏み間違えれば滑落し

大怪我を負うことになる。

現に怪我をしている人は

過去に何十人もいる。

打ち所が悪ければ死に至る。

決してふざけて通る様な場所ではない。

もしもの時を考えると

常に死が隣にあり、

生きているありがたみを再確認できる。

 

④到達した時の達成感

 

私の行動を天候に左右され、

死と隣り合わせの道を歩き、

到達した時の達成感は計り知れない。

 

槍ヶ岳の登るため、

休日のトレーニングを積み重ね

少しずつレベルアップしきた日々を思い出し

無事到達した時は、

これまでの努力や辛さを忘れられるひと時である。

 

⑤景色が綺麗

 

私にとってはこれが1番である。

山頂から見る景色は忘れられない。

360度に広がる大パノラマ!!!

晴れた日には遠くまで見渡すことが出来る。

疲れを吹き飛ばしてくれる景色を楽しみに

一歩一歩前へ進むのである。

 

⑥日常の有り難みを感じれる

 

登山中は風呂はない。

水道水もない。

食べ物は自分で担いでくるか、

山小屋にあるものしかない。

山小屋にプライベートな空間は少なく、

相部屋になる事も少なくない。

日常では当たり前の物がない生活をする。

困った時には、

今あるもので、

頭を使ってどうにかするしかない。

普段いかに贅沢のためにお金を使い、

当たり前の生活に

疑問を持たず生活をしているのか

山に来ると思い知らされる。

日々の生活に感謝する事が出来る。

 

【ポイント】

自分はちっぽけな存在であると感じる事が出来る。