「一流選手」と「二流・三流選手」の違いとは?
①ゴール(目標)が明確である。
②練習の目的を理解して取り組むことで、無駄が少ない。
③優先順位を理解し、行動に移すことが出来る。
①ゴール(目標)が明確である
スポーツをしていた人は、
よく「目標」を立てたであろう。
かつての目標を思い出してもらいたい。
「インターハイに出場する!」
「全日本優勝」
「オリンピックに出る」
こんな感じの目標を立てている人が
多いではないだろうか??
「一流選手は」その目標が明確である。
いつ、どこの試合で、どんな形で勝つのか。
いわゆるイメージがしっかりと出来ている。
一方、「二・三流選手」は、
その目標の立て方が甘い。
いつ、どの試合で勝つか。
ここまでは目標を立てられる選手はほとんどである。
しかし、
目標とする試合で、
どうやって相手に勝ちますか?
自ら点をとってですか?
チームメイトが点をとってですか?
それとも相手がミスをして、点が入るのですか?
あたなは100m何秒で走れるようになっていますか?
腕立ては何回できるようになっていますか?
などなど、質問しても
ほとんど答えられる選手はいない。
もちろん、
目標とする試合がどうなるかは、
試合を迎えるまで誰もわからない。
しかし、「二・三流選手」は、
目標が漠然としすぎているのである。
②練習の目的を理解して取り組むことで、無駄が少ない
みなさんは、練習をするとき、
与えられたメニュー
もしくは自分で行うメニューの
目的を理解して行っていただろうか?
目的を理解して行っている選手は少ない。
もちろん、
コーチやトレーナーほど専門的知識を得て
練習をしなさいと言っているのではない。
それでは、どういうことか?
立てた目標に対して、
私はまだ腕の筋力が不足しているな。
だから、腕立て伏せをしているのか。
体づくりはしっかりと出来ている。
でも、Aっていうスキルが足りないから
Aのスキル練習に時間をたくさん割くのだな。
これくらいは、
選手自身で気づけないようでは、
「二・三流選手」である。
見方を変えれば、
単に選手のレベルが低いだけではなく、
コーチ・トレーナーは選手の教育不足である。
目標と現実で、
今どのようなギャップがあり、
何をすればそのギャップは埋められるのか?
どの時期に何を取り組めばいいのか、
明確になればなるほど、
目標を達成しやすくなる。
言い換えれば、
優先事項が見えれば、
優先すべきことが見えれば、
それ以外のことには手をつけずに
すべきことをするのみだ。
すなわち、無駄が少なくなる。
何をすれば、
必ず優勝できるのか、
目標を達成できるのか・・・
100%の正解はない世界ではある。
それでも、何をすべきかに時間を割くことが大切である。
③優先順位を理解し、行動に移すことが出来る。
目標を達成するために必要なことが明確になったら、
「一流選手」は、すべきことに専念する。
具体的にはどういうことか?
学生時代の定期テストを思い出して欲しい。
以下の2タイプの選手がいたのではないだろうか?
1つ目のタイプは、
定期テスト前になると、
テスト勉強といって練習を休む選手。
2つ目のタイプは、
定期テスト前でも、
練習を休まない選手。
どこの学校でも、
定期テスト前に練習を禁止されない限り、
よく見る光景である。
「一流選手」は、
定期テスト前でも練習を休まない。
学校のテストより、
日々こなす練習の大切さを理解しているからだ。
もう少し言い換えれば、
定期テスト対策は
直前でなくとも日々対策ができる。
優先順位が選手の中で明確であるため、
とれる行動である。
今回は定期テストの例であるが、
日常の中にも小さな決断を日々行っている。
「エスカレーターか階段か」
「友達と遊びに行くのか、宿題をするのか」
「デザートを食べるのか、食べないのか」
いろんな場面で決断をする。
「スポーツの目標達成するために
どちらを選択したらより相応しいか」
この基準で考えられるかどうかである。
目先の楽しみや楽な方を選択するのか、
遠い目標のために、
苦楽関係なしに今すべきことを選択するのか。
一度、自分が前者・後者どちらの決断を行っているのか、
振り返ってみてはいかだだろうか?