死を意識したことはありますか?

 

私は、

「もう死ぬんだろうな」と感じたことはありません。

しかし、

「明日死ぬかもしれない」そう思ったことはあります。

 

以下の2つについて、具体的にお話しようと思います。

 

①初めて死を意識した経験

②死を意識をした後の変化

 

①初めて死を意識した経験

 

初めて死を意識したのは山登りをしていた時です。

日本北アルプスの槍ヶ岳を表銀座と呼ばれるルートで目指していました。

 

主なポイントとなる山は大きく分けて4つ。

・燕岳

・大天井岳

・西岳

・槍ヶ岳

 

この山々を私は5日間かけてノンビリ歩きました。

 

西岳から槍ヶ岳を目指すルートに

【東鎌尾根】と呼ばれるルートがあります。

両側が急な斜面になっているところを

ひたすら歩くルートです。

 

前々日に

燕岳から大天井岳の移動の際

強風と雨にあい、

自然の恐ろしさを体感しました。

 

耐風姿勢をとらないと、

ふわっとして飛ばされそうな感覚。。。

(※実際に飛ばされるにはあと瞬間風速5mくらい必要だったでしょう、笑)

 

飛ばされそうな感覚が身体にしみついて

恐怖だけが残っていました。

 

山小屋では、

西岳から槍ヶ岳に行くルートの方が

燕岳から大天井岳にくるまでより怖いよと

教えていただき、

寝床に着くと一気に恐怖がこみ上げてきます。

 

「明日、足を滑らせたら大怪我するかもしれない。

最悪は、死ぬかもしれない。」

 

このことが頭をよぎりました。

ただただ怖かった。

 

これが初めて私が感じた

「明日死ぬかもしれない」です。

 

※ちなみに、東鎌尾根では死なない代わりに、

人生で初めて足が震える体験はしました(笑)

 

②死を意識をした後の変化

 

東鎌尾根に向かう前日に、

初めて死を意識したことで、

日常に戻ってから変わったことが2つあります。

 

それは、

「1日を大事に生きよう」

「自分の好きなことをしよう」

この2つです。

 

死を意識して

初めて「いつか自分は死ぬんだ」と

自分の身になって考えることが出来たと思います。

 

「明日、最後の日だとしたら何をするか?」

 

色んな本や、記事で見かける言葉ではないでしょうか?

この言葉を自分に問いかけることは大事だと思います。

明日が最後だとしても、やりたいことに取り掛かりたい。

 

人によっては、

「明後日には死ぬんだったらお金を使い果たすまで遊ぼう」

「会社なんてやめてやる」

「家族との時間に費やそう」

様々な思いが出てくると思います。

 

「明日、最後の日だとしたら何をするか?」と自分に問いかけ、

現在行っている事と大きく違う事が頭に浮かんだら、

もしかして、無理していたり、我慢している事があるのかもしれません。

自分と向き合う良い機会であると、私は考えます。

 

【ポイント】

「明日、最後の日だとしたら何をするか?」自分に問いかけ、

 心の声に耳を傾けよう。