なぜ、目的を理解していない選手がうまれるのか?

 

のびない選手の特徴<なぜ目的をクリアできないのか?>で

「そもそもコーチやトレーナーが理解していない」が挙げられた。

コーチやトレーナーが理解しているのに

選手が練習目的を理解していないことが起こる。

 

それはなぜか?

 

①練習時間は限られている

②伝える必要性を感じていない

③意図することを伝えられていない

 

①練習時間は限られている

 

1番考えられる可能性として、

【練習時間は限られているから】が挙げられる。

 

スポーツ始めるのは、

小さい頃に体験する人がほとんである。

 

小さい頃にスポーツを習う場所といえば、

学校やスクールだろう。

親から習う人もいるかもしれない。

 

今回は学校やスクールの場合を考えてみよう。

 

両方ともスポーツを行える時間は有限である。

すなわち、

練習時間というのがしっかり決められている。

それゆえ、

毎日5〜6時間もの多い時間を

スポーツに割くことは難しい。

大体1回の練習で1〜3時間程度であろう。

 

たった1〜3時間の練習時間であれば、

できることも限られている。

どれだけ知識があっても、

実際に選手自身の体を本人が操れないと勝てないのである。

 

②伝える必要性を感じていない

 

説明よりも実際に練習したほうが

勝つ可能性が高まるときがある。

すなわち、

コーチやトレーナーが理解していても

伝えないという状況は、

練習よりも説明の優先順位が低い時に起こりやすい。

 

例を挙げてみよう。

初めてのサッカーを思い出して欲しい。

 

椅子に座って0から

ボールの蹴り方、

ボールの蹴る位置、

踏み込む位置などを

教わっただろうか??

 

おそらく99%の人がNOである。

状況によっては、

一言伝えてから実践したり、

場合によっては、

何も伝えずに実践から始めることもある。

 

しっかり腰を据えて「伝える」という機会は、

状況によって優先順位が変わってくるのである。

 

③意図することを伝えられていない

 

では、

 

コーチやトレーナーは理解している。

時間もたっぷりある。

 

それなのに、

選手が理解していないという状況は

どうして起こりうるのだろうか?

 

その原因として、

コーチやトレーナーが

意図することを選手に伝えきれていない

ということが考えられる。

 

人に伝えることは難しい。

これはスポーツに限った話ではない。

 

今回の相手は子供である。

専門用語を使っても子供が理解することは難しい。

しかも、話が飽きてくると

すぐに話を聞かないで右から左へ流す。

 

では、どうするか?

専門用語を使わず、

できる限りわかりやすい言葉を使い、

選手の興味関心を引く内容で、

つい聞いてしまうような話し方を心がける他ない。

 

この、「人に伝える」という点が、

選手のレベルアップできるかどうかに繋がることも

また事実である。

 

【ポイント】

状況に応じて、選手に伝える機会を設けよう。