なぜ、目的をクリアできないのか?
なかなか伸びない選手の特徴<目的を理解していない>を紹介した。
①停滞期に我慢する事ができず、辞めてしまう。
②練習内容に変化がない。
③「練習をこなす」ことに満足を得る。
この3つが起こるのは、
「目的を理解していない」ために起こる出来事であった。
では、なぜ「目的をクリアできない」のだろうか?
①そもそもコーチやトレーナーが練習目的を理解していない。
②選手に練習目的を知る興味がない。
③言うは易し、行うは難し。
①そもそもコーチやトレーナーが練習目的を理解していない
多くのチームで起こっているのは、
コーチやトレーナーが
練習の目的を理解していないことである。
コーチが選手時代に行ってきた練習を
科学的根拠もなく、
ただ良かったという感覚から
教え子にメニューを与えるということが見受けられる。
いざ、選手から
「なぜ、このメニューをやっているのですか?」
こんな質問が飛んできたら
「いいから、やれ!」
この一言で終わってしまうのではないだろうか??
これでは選手は練習目的を知ることができない。
②選手に練習目的を知る興味がない
選手に興味がなければ
コーチやトレーナーがいくら説明したところで、
選手は右から左に聞き流すだけだろう。
いかに選手の興味を惹きつけ、
選手にとって
知ることが有益であり目標達成につながると思わせられるかが
コーチやトレーナーにとって腕の見せ所である。
③言うは易し、行うは難し
さて、先に述べた、
コーチやトレーナーから練習目的を伝えられ、
選手はそれを理解することが出来た。
「よしっ、
選手が練習目的を理解出来た!!
これで目標が100%クリアできる!!!!」
果たして、こうなるだろうか?
夢のないことを言うかもしれないが、
これだけでは足りない。
何が足りないか。
選手はまだ練習目的を果たしていない。
すなわち、目的をクリアするための練習を行っていないのである。
確かに、
コーチやトレーナーが練習目的を理解することも
選手にどう伝えるかも
選手が頭を使い理解することも難しい。
それよりも、もっと難しいのは
「練習目的にどれだけ近づけるか」
ではないだろうか。
想像してほしい。
学生時代に、
「毎日一定時間かかさず勉強すれば、
定期テスト前に徹夜しなくて済みます。」
と言われた、もしくは聞いたことがある人は多いのではないだろうか?
頭では分かる。
テスト直前に徹夜したくないのであれば、
日頃から勉強すればいい。
徹夜するのではなく、
日頃から勉強していれば、
徹夜するより点数も上がると。
知っているのにも関わらず、
それを実行できている人の方が少ない。
スポーツも同じである。
頭では分かっている、
分かっているんだけど、
「きつくて逃げたい」
「早く終わってほしい」
実際、こんなことを思う選手は多い。