気がついたら定時までもうすぐ、終わらせたい仕事が終わっていない。もっと時間があれば、成績があがるのに。そう思ったことはありませんか??
もっと時間があればと願ったところで、人に与えられた24時間という時間を変えることはできません。与えられた時間を変えられないのであれば【量】ではなく【質】に着目します。
「脳のゴールデンタイム」に集中仕事を行い、集中力が切れる頃には「運動」を行って集中力を取り戻します。毎日継続して質の高い仕事をこなすためには、寝る2時間前から「リラックス」した時間を過ごしましょう。
気づき
朝一に自己投資時間を確保する
集中する、すなわち雑念を振り払うためには以下の4つのことに注意します。
「物による雑念」「思考の雑念」「人による雑念」「通信の雑念」
私にとって、朝一の時間は「思考」「人」「通信」この3つの雑念がありません。残る「物による雑念」を事前に取り除いておけば、集中した環境作りにはもってこいの時間帯です。目の前の仕事に追われ続けないためにも、朝一に自己投資時間を確保したいと思います。
リラックス時間を確保し、翌日にストレスを持ち越さない
ストレスを翌日に持ち越さないイメージはありました。ストレスなく眠りにつくと、ぐっすり眠ることができ、翌朝の目覚めも爽快です。ベッドに入るまでに【ストレスを持ってこない】と意識していても、【ストレスをもたない】ための行動には移せていませんでした。
朝起きるときの生活習慣で「1日」が決まる。寝る前の生活習慣で「人生」が決まるのです。
寝る前2時間のリラックス時間は、すべてに優先して確保するようにしましょう。
私個人の感覚だと【仕事からプライベートへの切り替え】の時間は、短時間で完了します。具体的には、会社のエレベーターに乗り、地上に着いた時にはプライベートタイムへと切り替え完了です。もちろん、嫌な思いをした時にはズルズルと引きずることはあります。
切り替え時間は早いものの、リラックスできているなと感じるまでには時間がかかります。例えば、好きなことを始めた途端リラックスしていると自覚できず、長時間になるにつれてリラックスできているなと感じるのです。例えば、連休初日には頭のモヤモヤしていることを解決・完了させにかかります。連休2日目にモヤモヤしていることが落ち着いてきて、純粋に楽しむ行動に切り替わります。連休3日目に、初めて丸一日好きなことでいっぱいの時間を過ごせます。
2時間という時間があれば、やりたかったモヤモヤに取り掛かることができます。毎日モヤモヤを残さずに翌日を迎えることができたら、毎日リラックスタイムにはリラックススイッチがオンになり、好きなことでいっぱいの時間を過ごすことができます。
運動後に脳のゴールデンタイムをもう一度作る
アスリート現役時代、練習直後から1〜2時間程度が集中できる時間と体感していました。学生でしたので、部活動をこなしても宿題に授業の復習と予習を行わなければなりません。やることがいっぱいです。学生時代に勉強していた時間は、朝練のない朝7時台と部活動後の1時間半です。
大学生・社会人になると、ある程度時間の使い方を自分で選択できるようになりました。途端に、運動のあと学習する習慣がなくなりました。体感していたのにも関わらず。
最近はカフェで時間と場所を拘束されない仕事を行っています。家からカフェへの移動に片道30分程度かけて歩いています。お気に入りのカフェがたまたま30分程度かかるので、意識的に移動していた訳ではありません。考え事をしながら移動することがほとんどです。30分かけて考えたことを、カフェに入るや否やメモとして残したり、仕事にかかります。スムーズに集中して仕事に取り掛かることができています。
30分程度の有酸素運動によって、その直後から学習機能、記憶能力、モチベーションがアップします。継続的な運動習慣によって、シナプスのネットワークが増え、頭がよくなる、ということです。
無意識で行っていた習慣なので、今後は意識的に行っていきたいと思います。
反省
朝一に「しなければならない仕事」に手をつけていた
反省点として、これが1番です。朝のゴールデンタイムに、「しなければならない仕事」を行っていました。しかも、ワクワクする仕事ではありません。。。
朝一から取り掛かっていた原因として「〆切が迫っていた」「やることが多すぎた」「事前に分散させていなかった」この3つが挙げられます。
時間の余裕がある日に前もって仕事を進めておけば、最後の追い込みが必要なかったでしょう。朝一ではなく、午後にゆっくりとこなすことで時間が足りたかもしれません。
捨てる仕事・延期させる仕事・任せる仕事
やることが多かったのも、また事実です。やることが多い時には、そもそも「その仕事が必要あるのか?」「自分の手元から手放せないか?」を考える時間をつくり、自分の時間を確保した方が良かったと感じています。
辞めることができることは捨て、延期しても周りに迷惑をかけない自分自身での〆切は延長し、他者に任せられる仕事は他者に任せることで解決することができます。
試み
上記でも書いた【朝一の自己投資時間の確保】【寝る前のリラックス時間の確保】【仕事量の調節】が試みとして挙げられます。その他の試みとして【マイスケジュールの実行】と【モヤモヤ解決日】を行いたいと思います。
マイスケジュール
本書を参考に、自分なりのスケジュールを改めて考えてみました。変則的な生活を送っているので、3パターンに分けました。1つ目は「仕事日-1」、時間と場所を拘束されずに仕事を行う日。2つ目は「仕事日-2」、時間と場所を拘束される仕事がある日。3つ目は「休日」、旅行へ行ったり、のんびりする日。
仕事日-1
上記のスケジュールが、1番本に書かれているスケジュールに近くなっています。スケジュールを自分で組むことができる日であるため、この日に生活リズムを身に付けたいと思います。
仕事日-2
移動が多い日なので、移動と運動が一緒になっています。今まで、仕事日-2のような日にはリラックスタイムを確保していませんでした。夜の時間は仕事で決まってしまっているので、夕方にリラックス時間を前倒しで設けてみようと思います。
休日
ものすごくシンプルな日です。1日中でかけてしまうと、夜に「もっとこれやりたかったな」と心残りになることがあります。この心残りに対しての対策として、夕方から仕事をできるように時間を確保してみました。もちろん、時間と場所を拘束されない仕事がほとんどなので、旅行中の移動時間や待ち時間を集中仕事にあてることができます。
モヤモヤ解決日
「モヤモヤ事の解決日」を週1回か月1回設けたいと思います。もしかすると、マイスケジュールに沿ってスケジュールをこなすことでモヤモヤ事が時間内に終わるかもしれません。とはいえ、現時点では「あれもやりたいな」「これもやりたいな」と仕事・プライペート含めたくさんあります。
「未完了課題」が「完了課題」に変わると、脳の緊張はとれて、その雑念がすっきりと消去されるのです。
“「未決」を決断する”で重要なのは、「5月30日の12時に決める」という点です。(中略)仕事を先延ばしする場合も、未来の「点」のような限られた時間をイメージして、そこにスケジュールを入れていきます。
まずは無理をせず月1 回から。マイスケジュールで、うまく物事が回るようになればモヤモヤ解決日とは「さようなら」。足りなければ、週1回確保してみようと思います。
興味をもったこと・読んでみたい本
以下に、興味をもったこと・読んでみたい本のリンクを貼りました。紹介されていた本・参考文献のほとんどを記載した形になっています。
- オキシトシン
- セロトニン
- BDNF(脳由来神経栄養因子)
- アセチルコリン
- 成長ホルモン
感想・まとめ
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける以来、読んで良かったなと思った本です。「やり抜く力GRIT」、本書「脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術」共に、研究結果について多数紹介されています。
スキル・テクニック系の本は、一個人の体験のみで『これがいい』『これが間違いない』『正解はこれだ』と書かれた本が数多くあります。体験した事を書籍にし、多くの人に知ってもらうことは良い事だと考えていますが、裏付けとなる文献がないと参考の一つとして心に留めておく程度です。サイエンスベースである本にも関わらず、専門用語はほとんど使われておらず、非常に読みやすかったです!!
「努力不要論――脳科学が解く! 「がんばってるのに報われない」と思ったら読む本 」「サイコパス (文春新書)」などを出版されている中野信子さんの本にも「オキシトシン」や「セロトニン」は度々登場している単語です。なんとなくのイメージは掴めても、はっきり語れる程度の知識がないため、もっと知りたいと思いました。
脳が集中できるゴールデンタイムに集中したい仕事を行い、機械的に休憩をはさみつつ運動することによって脳をリフレッシュさせましょう。たった1日だけハイパフォーマンスでは、長期的にみてちっぽけなものです。毎日の生活でハイパフォーマンスを実現させるためにも、寝る前のリフレッシュ時間を確保し、ストレスを翌日に持ち越さないよう心がけましょう。効率化された時間の使い方は、自分のためにも、より多くの価値を提供される世の中のためにもプラスです。本書を読んで、自分にできる時間効率化を振り返ってみてください。